物が歪んで見える(歪視)

眼の奥には光を感じる網膜があります。網膜はカメラでいうとフィルムのような働きをしています。網膜の中心には、視力をつかさどる黄斑部という大切な部分がありますが、その黄斑部の近くに異常をきたすことで歪みが出現したと考えられます。

このような症状の場合には詳しい眼底検査をお勧めします。散瞳薬を点眼し、30分程度お待ちいただくと瞳孔が開いてきますので、その後に詳細な検査を行います。

お時間に余裕をもってご来院下さい。

【歪視の代表的な疾患:加齢黄斑変性、黄斑浮腫、黄斑前膜など】

加齢黄斑変性や黄斑浮腫(網膜静脈分枝閉塞症や糖尿病網膜症)の場合は眼に特別な薬剤を注射する(硝子体注射)治療が有効な場合があります。

また、黄斑前膜など手術適応となる疾患もあります。

病状によって経過観察をして良い場合と、早めの治療が望ましい場合がありますので、自覚症状を感じたら早めに検査を受けることをお勧めします。