○白内障ってどんな病気ですか?
●眼の中にある、水晶体(カメラでいうとレンズの部分)が濁る病気です。本来なら透明なはずのレンズが濁ってくると、かすんで見える、ものが二重に見える、まぶしい、暗いところで見えづらいといった症状が出てきます。
〇原因は何ですか?
●加齢の変化で濁りが出てくる場合が多いのですが、ステロイド内服やアトピー、外傷などが原因となり若年者でも起こる事があります。
〇治療法を教えてください。
●根本的な治療は手術になります。最近では、局所麻酔(眼だけの麻酔)で、2mm程度の傷口で手術を行いますので、日帰りで手術を行っている施設も多くみられます。
手術中に水晶体の濁りを取り除いた後、代わりに眼内レンズを入れますので、手術前に強い遠視や近視がある場合は、眼内レンズの度数を調整することで遠視や近視の度数を弱くすることができるのも一つのメリットと言えます。
当院には手術施設はありませんので、近隣の手術が可能な病院やクリニックをご紹介しています。ご希望の施設へご紹介いたします。術後の経過は当院で責任をもって診察させていただきますので、ご安心ください。
〇まだ手術するほどではないと思うのですが、普段の生活で気を付けることはありますか。
●強い紫外線や赤外線は白内障を進行させると言われていますので、紫外線を避けるためにサングラスやつばの広い帽子が有効だと思います。
また、糖尿病があると白内障が進行しますので、定期的に内科検診を受けるなど生活習慣病にも注意を払ったほうが良いでしょう。